| 朝刊の訃報欄を眺めていたら、80代の御仁がずらっと並んでいて、ふと同じだなと気づきました。
無事に新年を迎えれば15年目となる秋田犬を飼っていると、お客様から聞いたのが昨年の暮れ。大型の秋田犬でこれほどの長寿は聞いたことがないと、獣医からも感心されるアッパレな老婆犬。そして淡々とお正月を越えたものの、この3月にスーッとお別れの時が来たとの一報が届きました。
前日まで食欲もあり、体重は30キロをキープ。人間でいえば、なんと107歳の天寿をまっとうなのだそうです。天空の呼吸のリズムに合わせるようにして逝ったのかなあ、と動きの速い雲を見上げつつ思ったりしました。
この春は、桜も寒さにさらされながら健気に咲いていましたが、人間も同じ。どんなに頑健な体だって気をつけねばならないほど、お天気は激しい変調が続きました。ましてや病気と闘っていたり、どこかに不安を抱えている方にとっては、調子をととのえることの難しさを痛感せずにはいられなかったことでしょう。
こんな時だからこそ、でしょうか。太陽のまぶしさがいっそう嬉しく、そよ風にちらちら揺れる草花に気持ちが和らいでゆくのを、いっそう強く実感します。
自然の厳しさもまた、自然のやさしさで緩和してくれているのです。
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